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蕪村生誕地と与謝蕪村銅像:大阪市都島区

史跡
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近所なのに目もくれなかった蕪村生誕地。

体調を崩してから近所の史跡めぐり寺院めぐりを楽しんでいます。

たかが記念碑ですが、地域史を構成するにあたっての史跡選定という作業を考えると、伝えられた歴史と伝える歴史の二つを一緒に楽しむことができます。

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蕪村生誕地と与謝蕪村銅像:大阪市都島区

街並みが冴えず、とりたてて目ざとい人物も出ていない大阪市都島区。

日本史や古文で有名な江戸時代の俳人、与謝蕪村は毛馬村に生まれました(1716年~1784年)。

当時は摂津国東成郡毛馬村といい、いまは大阪市都島区毛馬町(けまちょう)です。

蕪村生誕地の句碑と石碑

蕪村生誕地の句碑と石碑。大阪市都島区毛馬町3-7-13。2020年3月17日に撮影。

春風や/堤長うして/家遠し蕪村生誕地の句碑

これは仮名詩「春風馬堤曲」の一首です。「春風馬堤曲」には18首あり、1777年に刊行された『夜半楽』に収録されています。

の一文字でいろいろと想像し、あれこれと川を調べてみました。大阪市の川の歴史はかなり複雑です。

蕪村生誕地の句碑と石碑がある毛馬町は、琵琶湖からの淀川新淀川旧淀川大川)に分岐する地点にあります。

昔は新淀川あたりに中津川長柄川)が流れていて、中津川の分流には正蓮寺川(此花区)がつながっていました。しかし、1967年に中津川と長柄運河が埋め立てられました。

中津川・正蓮寺のいわれ:独立行政法人水資源機構「中津川管理室」の公式ホームページ。
中津川・正蓮寺のいわれ

いまでは長柄運河の跡地からすこし東側に毛馬閘門(けまこうもん)があり、こちらで水運を管理しています(国土交通省)。

いずれかの川沿いの「」が長くて家が遠いと蕪村は詠っています。21世紀の近隣住民の体感からすると、かなり寒い印象の俳句ですが、春風が温もりを与えている気もします。

「春風馬堤曲」には、ほかに「やぶ入や浪花を出て長柄川」という句もあります。

さらに、慈母の恩を詠った句からは、母恩寺を想像しました。

蕪村生誕地の横にはナガミヒナゲシがひっそりと咲いています。

ナガミヒナゲシ。蕪村生誕地の句碑と石碑。大阪市都島区毛馬町3-7-13。2022年5月9日に撮影。

与謝蕪村銅像

与謝蕪村銅像。淀川神社(大阪市都島区毛馬町1-2-11)。2022年1月18日に撮影。

淀川神社に置かれた与謝蕪村銅像。

2016年1月に生誕300年を記念して設置、除幕式がおこなわれました。

所在地

  • 蕪村生誕地の句碑と石碑…大阪市都島区毛馬町3-7-13
  • 与謝蕪村銅像…大阪市都島区毛馬町1-2-11

与謝蕪村銅像。淀川神社(大阪市都島区毛馬町1-2-11)。2022年1月18日に撮影。

与謝蕪村銅像。淀川神社(大阪市都島区毛馬町1-2-11)。2022年1月18日に撮影。

与謝蕪村銅像。淀川神社(大阪市都島区毛馬町1-2-11)。2022年1月18日に撮影。

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関連情報

蕪村生誕地は大阪市「歴史の散歩道」に指定されています。

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