経済史ドットコムは広視野の考え方をふまえ、学習者目線で学習ツールや勉強方法を提案するサイトです。
全世代を対象として、親子学習・幼児学習・大学受験・大学教養科目・資格勉強・生涯学習などを応援しています。
また、学習者や教育者を問わず、勉強や教育を楽しく進めるアイデアやコンテンツもたくさん提供しております。
2020年代をどう乗り切るか
2020年代はコロナ禍に始まりました。すでに私たちは2010年代を忘れ始めています。
2010年代、中国の経済発展によってグローバル化が遂行されました。そして、2020年1月に地球規模でCOVID-19が拡大をしました。
米国はすぐさま中国にコロナウィルスの責任を問う姿勢をみせましたが、科学的な論争ではなく、経済発展のバランス崩壊の濡れ衣を着せた感が拭えないまま、議論は闇雲に消えました。
すでに私たちは2010年代がどのような世界だったかということを忘れがちですが、次のポイントだけは押さえたいところです。
21世紀前半の経済秩序
- 中国の経済発展がこれまでの人類の認識ではとらえられない速度と規模で展開しました。
- 20世紀に世界経済の中心を担ったアメリカ合衆国の競争力が落ちました。
- ヨーロッパはすでに19世紀に落ちていました。
- これまでの世界秩序と異なるビジョンを考える必要か人類に生じましたが、まだそのビジョンをつかめていません。
そんななか、私たちは地域・国・地球という3段階で物事を学んだり知ったり、またアクセスしたりすることができます。これを手がかりに2020年代をどう過ごすかを考えたいところです。
2020年代をどう乗り切るか
もちろん、20世紀のいろんなシステムやサービスすべてを捨てることはできません。
また、歴史をふりかえるとグローバル社会の進行とともにナショナリズムが激しくなりますが、21世紀のグローバル化は広く深いものなので、20世紀の排他的ナショナリズムは機能しません。
これまでのシステムがうまく機能するか機能しないか、また個人レベルでどのように地域、国、地球を考えていけばいいのか難しいところです。
そこで、経済史ドットコムでは、長らく大学などで教育や研究に従事してきた経験から、読者の方々へ。活かせるものと捨てていいものを区別していく取捨選択のアドバイスをしていければと考えています。
経済史ドットコムの特徴
これまで運営者が関わった大学生たちとの会話から、経済史ドットコムは生まれました。
とくに大学で学ぶ経済学や経済史の学びをとりあげ、学習者と考える広視野の学びを提案しています。そして、大学での学びをもとに、広い意味での生涯学習を楽しむきっかけを提供しています。
大学受験までの学習から卒業後の資格勉強や教養学習までを視野に、経済史ドットコムは広義の生涯学習を次のメニューで実践しています。
対象は小学生から大学受験生、大学生・社会人・シニア、そしてご家族や大学教員まで。
とりあげる科目は国語、外国語、世界史、日本史、地理、公民、経済学、経済史、文化史、教育史、社会史などさまざまです。
2022年から高校の新学習指導要領に組み込まれた歴史総合・日本史探求・世界史探求をはじめ、大学の経済学・経済史・文化史・教育史・社会史などに各コンテンツが対応できます。
生涯学習もフォローします。社会人むけにキャリアアップをめざした通信教育やオンライン学習についても、学び方やコツをご紹介しています。
大切なギフテッド教育
昔から日本では「落ちこぼれ問題」が重視され「吹きこぼれ問題」は軽視されてきました。《無能に能力を!》という標語ばかりが掲げられ、有能を発掘する教育(ギフテッド教育)は未発達です。
経済史ドットコムが訪問者やテーマを限定しない理由は、ギフテッド教育に貢献することをめざしているからです。
ギフテッド教育といっても教育費が高いだろうという不安は必要ありません。
このような学びもあります。
教育機関は知識や考え方を学ぶ場所です。
この点で公立も私立も関係ありません。
ギフテッド教育が進まない理由はお金の貧困ではなく子供の学習環境の貧困にあります。
学ぶ技術では、無料または低価格で楽しく学習できる本・アプリ・ウェブサービスなどをご紹介しています。
ギフテッド教育を実践するには広視野の学習が必要です。
経済史ドットコムで年齢や世代を超え、そして時代や国境も越えましょう。
広視野とは
広視野とは時間的な広がりと空間的な広がりから理解する方法です。
経済史ドットコムの運営者は、大学院で経済学博士を取得するまで、時間的な広がりと空間的な広がりの両方を同時に意識して研究してきました。
ふつう、学習者が学習するときも教育者が授業するときも、時間的な広がりか空間的な広がりのどちらかに偏りがちです。しかし、グローバル時代の学習はどちらの広がりも求められます。
新しい高等学校学習指導要領をうけて、2022年度から高校で必履修となる歴史科目の歴史総合では地理総合とともに、時間認識と空間認識をバランスよく理解できる人材育成をめざします。
歴史総合の前提は中学校までの学習です。
指導要領改訂では新しく世界史探究と日本史探究という科目も新設されます。これらの科目は、大学で学ぶ世界史関連や日本史関連の授業に連動すると私は期待しています。
中学校・高校・大学のどの学生でも、学校で学ぶ科目をより楽しく豊かに習得できるよう経済史ドットコムは応援しています。
広視野の学習は難しくありません。
これまでの学習を一緒にゆっくり振り返っていきましょう。
広視野の学習を実践するカテゴリーには「広視野経済学」「バーチャル経済史」「ツーステップ地理」「ギャラリー」があります。
広視野の学習では、学校で学ぶ指導範囲や学年の区別をあまり意識しません。
広く楽しく学習することが大切なので学習方法もこだわりません。
対面学習、オンライン学習、通信教育など、なんでも消化しましょう。
また、学習者と保護者・指導者がコミュニケーションを深めながら学習を進めることを念頭において、ご家族で楽しめる学習ツールをたくさん紹介しています。
状況に応じた学びを提案
広視野の学習では指導範囲や学年別を重視しませんが、状況に応じた学びを意識した学習方法の提案をしています。
幼児むけ学習
子供が楽しく勉強を習慣化できるコツやサービスを紹介
小学生の学びから大学受験まで
- 小学校から大学受験までに学ぶテーマを教材や記事で公開
- 学習者の視点から、さまざまな学習サービスを使うコツを解説
- 生涯学習を意識して、ご家族も一緒に学べる環境づくりをアドバイス
大学生の学び
- 大学生の感性やアイデアをもとに21世紀の経済学と経済史を提唱
- アクティブラーニングをしているかのような記事を提供
社会人の学び
- 時間を節約する方法や便利なサービス(学習ソフト・学習アプリなど)を紹介
- 資格試験やキャリアアップに向けたアドバイスを提供
シニアの学び
- これまでの人生で学んだことを活かしたステップアップを提案
- 教養を広げるための教材や記事を提供
大学教員や研究者が苦手な教育事例や教育方法を提案
大学教員や研究者をはじめとする先生方にたいして、次のような点に意識した記事を公開しています。
- 大学教員や研究者が授業でやるべきこととやってはならないことを明記
- コミュニケーションを深めながら学習を進める大切さを説明
- 楽しくアクティブラーニングに取り組める方法をアドバイス
これまでの大学教育
大学の経済学や経済史学はとても退屈です。
現実の経済活動や経済社会を学ぶはずなのに、講義はまったく現実に触れようとしません。ゼミでは商店街を歩いて展望のない議論を続けるだけです。
経済学の教科書はどれも同じで、コピペのような説明がだらだらと続いて面白くありません。
経済史ドットコムでは経済学や経済史学の学びを充実するために、調べること・書くこと・学ぶこと・教えることを視野において、あなたに役立つ記事を提供しています。
いまでも本や雑誌などの紙媒体で勉強することは便利で大切です。しかし、21世紀はデジタル素材やオンラインで勉強することも重要です。
経済史ドットコムで楽しく勉強するにはスマートフォンでOK。
左上のメニューボタンから気になるテーマや新着記事を探して、さっそく探検してみてください。
これまでの経済学と経済史学
大学教員が過去の経済学にすがりついて、地域貢献のもとで自分の学生たちを掃除やインタビューさせてきたのが、2020年まで行なわれてきたゼミ教育です。
そして、過去の経済学をグルーピングして事例を貼りつけてきたのが講義教育です。
経済史もしかり。
経済史研究がしてきたことといえば近代化や西洋化の踏襲か拒絶でした。西洋愛か自己愛に満ちた閉鎖的な世界です。
こんな経済史と決別し、経済史ドットコムでは大学生の感性から21世紀の経済学や経済史を考えています。
経済学の抱える問題点
もともと経済とは物や人の運動です。
そして経済活動は国境を超える前提にたっています。
しかし、経済学には運動を国内に限定する部門が多く、いまのグローバル社会でほとんど役立っていません。
たとえば、各国経済史学ははっきりと地域や国を限定します。西洋経済史、アジア経済史、中国経済史、日本経済史など。
近年、経済学の評価や立場が下落の一途をたどっているのは、地域や国家の次元で語ってきた経済学が機能不全に陥っていることの表れです。
語学も経済学も国境を越えよう
経済活動は国境を超えます。あるいは、国境とは関係なく動きます。
関税措置の形で政府や国家の役割は存在しますが、税関を通過するとき、物や人は変質するでしょうか。価格が変わることはあっても性質は変わりません。
越境する経済活動は現代にかぎられた特徴ではなく、古代からありました。
政治や政治学に国境は大切でも、経済や経済学は越境が重視されるべきでしょう。越境する経済活動を経済学はクールに解釈し、ホットに関与していく必要があります。
過去の経済学にすがっていては、グローバル経済を解釈して関与することはできません。世界レベルで日本の大学が研究水準を低いまま安定してきた理由には、過去にすがりついた既得権益と無創造性にありました。
経済史ドットコムの課題とポリシー
課題
経済史ドットコムは次のような課題を実践しています。
- これまで運営者が関わった大学生たちとの会話を活かす
- 大学で学ぶ経済学や経済史の学びをとりあげ、学習者と考える広視野の学びを提案する
- 広視野の考え方をふまえ、学習者目線で学習方法や教育方法を紹介する
- 広い意味での生涯学習を楽しむきっかけを提供する
- 学習範囲・年齢・視野を越境できる記事を提供する
ポリシー
また、相反するように思えるポリシーが「我思わぬ故に我なし」です。
哲学者デカルトは自意識過剰でした。
人間は考えたつもりで実は考えていません。思ってもいません。
ショーペン・ハウエルが言ったように人間は他人のコピーにすぎません。
それでも考えたい
経済史ドットコムでは「我思わぬ故に我なし」のとおり、考えず思わず、自我が存在しない地点に立っています。
アイデンティティの歴史を探ること。21世紀のグローバル時代に必要なことは自分で自分を考え抜くことです。
経済史ドットコムは「それでも考えたい」と思えた経済学や経済史の面白いエピソードを提供しています。また、私自身の実践としてギャラリーや仏寺めぐり記録を公開しています。
経済学や経済史の意義や手法は、考えながら身についたり、考えたあとに分かったりする逆説的なものです。
どうぞ経済史ドットコムで楽しく記事を読んだり、お勧めのサービスを使ったりしてください。
あなたが経済や歴史で面白いと思ったエピソードは何ですか。ツイッターの文字数140字をめどに教えてください。また、経済史ドットコムで取り上げてほしいテーマを教えてください。
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