HSK3級合格体験記:中国ラブが形に

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2020年10月6日に書いたHSK3級合格の日記です。

本日、HSKの公式サイトで、1ヶ月前の試験の合否発表がありました。無事に3級に合格していました。中国ラブが形になって一安心です。

試験日の1ヶ月後から公式サイトで成績照会ができます。私がHSK3級を受験したのは2020年9月6日でした。

HSK公式サイトでは、中国国慶節のため事務局業務を10月6日まで休むと書かれていました。

成績照会も明日か明後日になるかなと思っていましたが、待ちきれずに覗いてみました。こういう痒いところに手が届くのが中国らしい良さだなと痛感。

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HSK3級の水準

HSK3級の水準は大学2年生前期を終了した時点です。

受験自体は、20年ほど前に大学院の試験を受けて以来のことで、はらはらドキドキしていました。

私の癖かもしれませんが、どうも試験中に「自分のミスや事故で0点かも」と思いがち。今回はマークシートなのでとくに気になりました。

昔から中国語教室に3ヶ月通ったり本やCDで独学したり。断続的には中国語を勉強していたので、1級は通るかなと思っていました。

しかし、2級から4級までの水準がわからず、少しでも上の級を受けたい気持ちと落ちたくない気持ちから、消去法で3級を選びました。

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HSK3級の試験対策

受験しようと思ったのは2020年の7月下旬。試験日は9月6日なので、とにかく時間がありません。

合格ラインを超えれば良いという消極的な狙いで、意識したのは次の2点です。

  1. 「CCTV大富」つけっぱなし
  2. 2つのアプリで特訓

「CCTV大富」つけっぱなし

7月下旬から中国語を少しずつ勉強しはじめました。

日常会話からドラマやルポルタージュまで、どの辺りを狙って勉強したらよいのか焦点を定められません。コロナ禍を上手く利用して、一層のこと「CCTV大富」という中国テレビチャンネルをつけっぱなしにしました。

ポールヴァレリーが言ったらしい母国語忘れろ作戦どおり、中国語が部屋に流れ続ける状況にしました。日本語以外の言葉が流れる状況であればOKです。

「CCTV大富」のドキュメンタリーやドラマは、リスニングだけでは内容を理解できないので、中国語字幕を見ながら後述のシャドーイング。余裕があれば日本語字幕を見ながらリスニング

幸いに妻や両親と電話する以外は日本語を話さない状況が続いているので、環境づくりには恵まれました。

よく見たドラマは「大浦東」と「奔騰歳月」の2つです。どちらも仕事の成功物語で、家族や地域も取りあげられ、恋やグルメもカバーしています。

時代設定は1990年代から2010年代初頭です。そのため比較的に会話が聞き取りやすく理解しやすいです。

硬めの会話になりがちな時代劇でももく、また、あまりにも軽い会話すぎるトレンディドラマでもないので、HSKの勉強にぴったりと思います。

すでに中国はコロナ対策に成功していて国内旅行が活発になっています。

いずれ旅行することを念頭に、古い街並みや再生した街並みを取り上げた旅行ルポ「记住乡愁」(故郷を忘れずに)シリーズを楽しんでいます。

番組を見ながらシャドーイング

試験前の8月中旬は聞き取り(听力)と作文(写作)の力が乏しく、読解だけ(阅读)が合格圏に入れるレベルでした。そこで最後の2週間はCCTV大富のドラマやニュースをシャドーイングしたり、2つの中国語学習アプリで発話を訓練したり。

とくにリスニングとトーキングに力を入れました。作文は副詞と動詞を少し意識して、例文のパターンを詰め込みました。けっこう俄仕込みでしたが、トーキングを意識すると、聞き取りと作文は釣られて鍛えられます。

2つのアプリで特訓

中国語学習アプリのHSK Onlineを使って、ひたすら試験形式に慣れました。もう1つ使ったアプリSuperChineseは、直前2週間で詰め込んだ感じです。

HSK3級に使ったアプリ

HSK3級の受験勉強に使ったアプリは「スーパーチャイニーズ」と「HSKオンライン」の2つです。

スーパーチャイニーズ(Super Chinese)は単語や短文の訓練に向いています。マイクをオンにして果敢にチャレンジしました。せっかくなので発話してAIチェックを受けるのを勧めます。

HSKオンライン(HSK Online)は問題形式が本番と同じなので、毎日が模擬テストのような具合です。発話をしませんからマイクはオフでもOK。

どちらのアプリも、勉強時間の記録や勉強予定のガイドがついているのでペースメーカーになります。また、間違った問題は記録されるので、たまに弱点克服をまとめてやることもできます。

以下の公式サイトからアプリをダウンロードして使ってください。

成績

成績は次のとおり。

俄仕込みの訓練がバレバレですが、3つの部門ともほぼ8割です。

  • 听力(聞き取り)…80点
  • 阅读(読み取り)…78点
  • 写作(作文)…83点
  • 総得点…241点
  • 判定…合格

HSK3級合格で中国ラブが形に

とにかく、中国ラブが形になって一安心。中国と私が形になりました。

映画や歴史や渡航歴をどんだけ語っても中国への思いだけ。妻と分離状態にあるうえ中国に行きにくい状況のなか、いろんな形で中国を身近にしたいと思い、受験しました。

妻に報告すると「次は5級やな」と強気。妻が大阪に戻ると特訓してくれるそうです。ちょっと5級は怖いですが、いずれチャレンジします。

妻が微信に告知してくれたお祝いの言葉を引用します。「这半年来在没有我辅导的情况下,他居然中文考试还通过了3级!恭喜恭喜!再接再厉!」。

しばらくしたら勉強を再開します。

中国のテレビ番組

コロナ禍を機に中国のテレビ番組をよく見るようになりました。ドラマやルポルタージュをおもに見ています。

目を見張るのは、ドローンを使った撮影の角度です。昔の中国のテレビ番組にはない、日本では今ですらないような角度で撮影が頻繁に行われていることがわかります。

2010年代にはっきりとしたことは中国が日本と格差を見せつけたことです。もはや東京は中国でいえば地方都市、中国の都市ランキングでいうところの、2線か3線城市程度にすぎません。

「世界のドローンの7割はメイド・イン・深セン」なのですから、テレビ番組だけでも中日間の差が明確になるのは仕方ありません。

レベルが雲泥の差であるのは撮影だけでなく、取材力にも現れています。数多くのルポルタージュご中国で製作されています。

ですので日本のメディアには報道する能力がないのですが、フランスのメディアは面白い点を指摘しています。

中国のインターネット分野のイノベーションは世界のトレンドを牽引し、今や米国シリコンバレーの企業が中国の経験を学ぶケースは枚挙にいとまがない。http://j.people.com.cn/n3/2020/0826/c94476-9738803.html

追記:2020年10月28日

妻からタオパオでお土産を買ってあげたとWeChatに連絡がありました。

何かと思って画像を見たら「HSK Standard Course 6」…。

3級の次は6級という発想についていけませんが、妻が大阪へ戻ってくれば特訓がはじまるような気がします…。

HSK Standard Course 6

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