経済学概論1:二つの経済発展からみる世界経済の歴史
授業の到達目標
この授業をとおして、受講者は以下の点を学修できるようになります。
- カフェやお寺など近所にあるモノ・コトの立地を説明する
- ないモノ・ないコトに気づく(無くしたモノ・コトではなく)
- 二つの経済発展のあり方と事例を理解する
- ヨーロッパの経済史と中国の経済史を比較して同異点から説明する
授業の概要
この授業では世界経済の歴史を学びます。
世界経済がどの国や地域を主人公とし、どのような点で成長し衰退したか説明できるようになります。そして、世界各地の経済発展がキャッチアップ型とリープフロッグ型のせめぎ合いで進行してきたことを理解し、説明できるようになります。
古代から世界経済は開発とキャッチアップとリープフロッグによって展開してきました。
この授業では歴史を学ぶ前提として地理学の面白さを伝え、そのあと、古代中国のさまざまな発明からイギリス産業革命までをとりあげ、世界経済の発展をたどります。
授業計画
- 自己紹介、授業の概要、学習の方法
- カフェ巡りの経済地理学
- お寺巡りの歴史地理学
- 古代中国の発明1:漢字、仏教、写経
- 古代中国の発明2:印刷技術、書籍、紙幣
- 古代中国の発明3:運河と造船技術
- 地中海貿易:イタリアの複式簿記と保険制度の開発
- 大航海時代1:中国とヨーロッパの大航海時代
- 大航海時代2:ポルトガル・スペインの帝国化とキリスト教の布教
- 大航海時代3:オランダの台頭と諸学問の集成
- 産業革命(工業化)1:イギリスの台頭と東インド会社の創業
- 産業革命(工業化)2:イギリス・インド関係による産業革命の展開
- 産業革命(工業化)3:産業革命のフランスへの影響
- 産業革命(工業化)4:産業革命のアメリカへの影響
- リープフロッグ型経済発展からみた総括