移動列車や移動自動車の歴史を動力からふりかえります。
蒸気機関車から電気自動車(EV)までの経済史
列車の歴史
燃料からみる列車の種類
- 蒸気機関車(の牽引列車)…石炭・石油(重油)
- ディーゼル列車…石油(軽油、ガソリン)
- 電気列車…電気
蒸気機関車の歴史
- 1776年イギリスで蒸気動力による蒸気機関が登場ジェームズ・ワットによる。産業革命の基本動力に。
- 1804年イギリスで蒸気動力による機関車がレール上を走行南ウエールズ内ペニダラン町の鉄工所の構内で。
- 1825年イギリスで世界初の蒸気機関車による鉄道が営業開始(距離は61km)イングランド北部のダーラム州にあるストックトン~ダーリントン間(S&D鉄道)
SLの歴史:蒸気機関車が定着するまでの歴史を解説。
ディーゼル列車の燃料源
ディーゼル列車の燃料は石油で、おもに軽油やガソリンが使われます。
この2つを比較してみます。
- 軽油…メリット ①燃費がよい。②二酸化炭素排出量が少ない。③高トルクで運転可能(低回転で力があって運転しやすい。)デメリット ①初動が遅い。②振動や騒音が下品で大きい。③燃焼時にNOx(窒素酸化物)やPM(粒子状物質)が多く発生。
- ガソリン…メリット ①燃費がよい。②振動や騒音が小さい。デメリット ③燃焼時に二酸化炭素排出量が多い。
電気列車の特徴と鉄道史上のポジション
蒸気機関車やディーゼル列車にくらべて、電気列車は次のような特徴をもちます。
- メリット…①軽量なのでレール破壊(軌道破壊)をしない。②引火しにくい(燃えにくい)。
- デメリット…設置までに手間がかかる(電流電圧設定に関する設備建設)
電気列車の登場と発展は各国・各地で時期は違いますが、鉄道史で次のポジションにあります。
- 産業革命期…貨物運搬が中心で蒸気機関車
- 20世紀前半…貨物運搬と人間運搬でディーゼル列車が中心(>蒸気機関車)
- 20世紀後半…(貨物運搬と<)人間運搬で電気列車が中心(>ディーゼル列車>蒸気機関車)
自動車の歴史
- 動物自動車…人力車、馬車、牛車など
- 蒸気自動車…イギリス開発後の展開は2つ →① で普及、② を開発
- 電気自動車・ガソリン自動車
動力源のまとめ
第44回:蒸気と電気――ガソリン自動車前史 進化を生んだエネルギーの覇権争い – webCG: エネルギー覇権争いの歴史。感覚的に分かりやすく説明。①世界初の自動車は蒸気で動いた、②史上初めて時速100キロを超えたクルマは電気自動車など、自動車黎明期に繰り広げられた、蒸気機関と電気と内燃機関(ガソリン)の主導権争いを概説。先行していた蒸気と電気はなぜ衰退し、どのように内燃機関は勝ち残ったか?
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