本日メールで届いた Google アドセンスのアナウンスによると来週(来春?)にAdSense収益化の仕組みが進化します。
ここでは進化する点をまとめています。
今回はパブリッシャー向けの変更、ブログやSNSで広告表示を行なう側向けの変更です。
AdSense収益化の仕組みが進化
進化点
具体的には次のように進化します。
- 料金シェア構造(収益分配構造)…料金を購入側と販売側に分けて設定
- パブリッシャーへのインプレッション単位の支払いへの移行…全広告枠についてインプレッションごとに支払い
今回の更新による、収益上の効果をみてみますと、Google サービス全域やサードパーティのプラットフォームで広告枠を収益化しているパブリッシャーにとって、収益構造の一貫性が高まります。
AdSenseパブリッシャー側で必要な対応はとくになく、収益にも影響はないと予想されています。
ついで、今回のアップデート内容をGoogleアドセンス公式サイトから翻訳して詳述します(https://blog.google/products/adsense/evolving-how-publishers-monetize-with-adsense/)。
料金シェア構造
AdSenseは長年にわたり、サービスに対する料金について透明性を保っています。
パブリッシャーがコンテンツの収益化に AdSense を選択した場合、収益の68% をパブリッシャーに還元しています。
以前、グーグルAdSenseネットワークは単一のトランザクション内で手数料を処理していました。
現在は、AdSenseの収益分配を購入サイドと販売サイドの別々の料金に分割しています。
コンテンツ向けAdSenseで広告を表示する場合、パブリッシャーは、Googleの販売サイドであれサードパーティのプラットフォームであれ、広告主プラットフォームが手数料を取った後、収益の80%を受け取ります。
たとえば、Google AdsがAdSenseのディスプレイ広告を購入する場合、Google Adsは広告主の費用の平均15%を保持すします。
多くの広告主がクリックやコンバージョンなどのユーザーアクションにもとづいて支払うことを選択するように、Google Adsは固定された、インプレッション単位の手数料を取らないため、バリエーションがあります。
全体として、パブリッシャーは引き続き収益の約68%を維持します。
広告主がAdSenseでディスプレイ広告を購入するためにサードパーティのプラットフォームを使用する場合、パブリッシャーはサードパーティのプラットフォームが手数料を取った後、収益の80%を維持します。
Googleは、これらのサードパーティプラットフォームが広告主に請求する手数料やその計算方法を管理したり、可視化したりすることはできません(管理や可視化の行為をGoogleは自己規制しています)。
パブリッシャーへのインプレッション単位の支払いへの移行
収益分配構造の更新に加えて、AdSense は間もなく、パブリッシャーへの支払いを、おもにクリック単価から、ディスプレイ業界の標準であるインプレッション単価に移行します。
この更新によって、パブリッシャーへの広告枠の支払いが、グーグル製品やサードパーティのプラットフォームで統一され、パブリッシャーが利用する他のテクノロジープロバイダーとの比較が容易になります。
なお、この変更は、パブリッシャーがウェブサイトに表示できる広告の種類や量に影響を与えません。
Googleの広告ネットワークに参加しているパブリッシャーは、当社のAdSenseポリシーとBetter Ads Standardsの両方を遵守する必要があります。
Better Ads Standardsでは、ポップアップや画面の大部分を占める中断広告のような慣行を認めていません。
これらのアップデートは、来年早々に実施される予定です。
これらの変更において、パブリッシャーか何らかの対応をする必要はありません。
今後のアドセンスのスタンス
広告テクノロジーは、私たちがオンラインで楽しんでいるクリエイティブで多様なコンテンツの資金源となっています。
そのため、Googleアドセンスは、あらゆる規模のパブリッシャーが簡単に収益を上げ、成長できるよう、何年もかけてAdSenseに投資してきました。
インターネットが進化するなか、私たちはオープンなウェブと、広告が支えるコンテンツへのアクセスに貢献するための活動を続けながら、そのプロセスを簡素化し、透明性を提供し続けます。
(以上)
今回の記事の多くは、次に掲示する Googleアドセンス公式サイトの英文記事を日本語に訳しました。
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